“私の気分に寄り添う”グランフロント大阪店のインテリア。

明るく開放的な空間に、個性が集まり彩りを添える。

フレキシブルスペースから見た全景。

たとえば、一緒に食事をしたり、話をしたりして、大好きな人たちと過ごす時間。たとえば、一人でサクッとおいしいランチを味わいたい時間。たとえば、窓際の風景を眺めながら現実からリトリートしたい時間。私たちがカフェに求めるのは、そんな何気ないひとときだったりします。そんな場面で必要なのは、気分やニーズ、人数など、さまざまな過ごし方に寄り添えるレイアウト。さらに、その時間を心地よくアシストしてくれるチェア。
 2023年3月21日にオープンした観音屋 グランフロント大阪店は、コンセプトの異なる10個のスキームで空間を構成しました。どのスペースも個性豊かで、「今日はどこのスペースで過ごそう!?」と悩む時間さえもワクワク感につながります。

誰もが自分の居場所だと感じていただける空間。

窓から明るい光が差し込む店内。ノルディッカラーを基調としたシックな雰囲気。

このように、スペースごとに異なるコンセプトを持たせたのは、「自慢の料理だけでなく料理を堪能する場所も思い出の一部になってほしい」という願いから。これまでも観音屋では、元町本店は創業当時の雰囲気をそのまま残したアンティーク感のある雰囲気に。ハーバーランド mosaic店は、港町のさわやかで洗練されたムードを後押しするために解放感を。と、出店場所に合わせて内装やインテリアに個性を持たせることを大切にしてきました。

グランフロント大阪は大阪の中心地にあり、オフィスレディからご家族連れ、ショッピングを楽しまれるお客様まで、十人十色な方たちが利用される場所。だからこそ、空間を1種類しか作らないという選択は捨てて、お客様側で自分の気分に合った空間が選べるように工夫したのです。

ホンモノのおいしさを引き立てるホンモノのインテリア。

ハンマーの跡が残るフレームの質感が、手仕事の不完全さと美しさを感じさせる「オフィチーナ」。

実は、グランフロント大阪の都会的な雰囲気と調和させるため、もうひとつこだわったことがあります。それは、“北欧調のインテリア”ではなく、“北欧から仕入れたホンモノのインテリア”を配したこと。中には、ロナン&エルワン・ブルレックの「オフィチーナ」のように一脚数十万円(!)するチェアもありますが、ホンモノ志向のお客様ならその上質な座り心地を実感し大切に扱ってくださると考え、セレクトしました。

長時間座っていても疲れない。今の自分になじんでくれる居心地のよさ。そんな今の時代のカフェに求めている至福のひとときを10のスペースすべてで約束します。

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