さくっと一人ランチに利用しやすい導線づくり。
グランフロントといえば、オフィスタワーとしての機能を持ち、日中はオフィスレディたちのひとりランチ需要も多い施設。おひとり様でも、たとえ時間がなくてもフラッと気軽に立ち寄れる場所をつくりたい…。
そこで観音屋は、目に止まりやすいエントランスのそばに、カウンター席の「ソロスペース」を設けました。エントランスは、ともすればお客様の出入りが多く慌ただしい場所。その反面、時間のないおひとり様にとっては気楽で過ごしやすい場所でもあります。
このように、導線に配慮したレイアウトもインテリアデザインの延長と考え、様々なニーズのお客様が心地よく過ごしていただけるように工夫しました。
ノルディックな世界へといざなう場所。
同スペースに配したのは、ニューノルディックデザインを代表する北欧の家具ブランド・ムートの「ナードカウンタースツール&バースツール」。ウッドの背もたれとシートをシームレスにつなげたユニークな表情が特徴で、空間に個性的な彩りを添えます。
お店に入ったときに最初に目が行く同スペースは、観音屋の名刺代わりになるといっても過言ではない場所。だからこそ、どの角度から見ても美しいデザイン・素材にこだわり抜かれた同チェアを選んだのです。
温故知新が感じられる手法、デザイン、素材選び。
「ナードカウンタースツール&バースツール」の特徴である背もたれと座面が一体化したデザインは、絶妙な曲線が背面にやさしくフィットし、カウンタースツールとは思えない快適な座り心地にもつながっています。
このチェアをデザインしたのは、ドイツで活躍する若手デザイナーのデヴィッド・ゲッケラー。スカンジナビアの伝統的手法と新しい観点をミックスしたデザインは、古きよき喫茶文化と洗練されたカフェスタイルが共存する観音屋を表しているかのようです。