チェアからはじまる極上ステイ「リラクゼスペース」。

究極のくつろぎを追求したら、チェアに行き着いた。

スペース名の「リラクゼ」とは、リラックスとリュクスの造語。観音屋では、時間を忘れてとことんくつろげる場所こそ“究極の贅沢”だと考えました。さらに、長時間座るのに適しているチェアこそが、贅沢に浸るひとときをアシストするという結論に至ったのです。

一日中土足で過ごす海外では、ソファの上がパーソナルスペースとされ、眠る時間から仕事をする時間まで、そのほとんどをソファで過ごします。日本人が畳空間に心地よさを求めるように、海外では一日中過ごしても疲れないチェアが重宝されるのです。

そこで、チェアに造詣が深い欧米人が溺愛する“究極のチェア”を見つけ出しました。

まるで体の一部と錯覚するような座り心地。

その答えが、ロナン&エルワン・ブルレックの「オフィチーナ」です。同チェアはクッションに綿やスポンジを使用せず、立体ウレタンのみで形成しているのが特徴。そのため型くずれしにくく、体の一部のようにフィットします。私の動きについてくる、その不思議な感覚は、ウレタン自体をソファの形に合わせて造作しているからなのです。

長時間座っても疲れない。そんな“究極の贅沢”は、このこだわりのクッションが約束します。

クラフト感とスマートさが同居した美しさ。

フレームをよく見るとゴツゴツとした独特の風合いがありますが、これはハンマーで叩いて鉄を成形する鍛造という手法を用いられているから。現在の工業製品ではあまり見かけませんが、ヨーロッパでは数十年前まで柵などの建築部材、装飾用の鉄製品の多くがこの技術によってつくられてきました。コンテンポラリーなデザインに対して、ハンマーの跡が残るフレームの不完全さ、手仕事の美しさが、ロナン&エルワン・ブルレックのスタンスを感じさせます。

そんなバックボーンを理解して腰を掛ければ、ここで過ごす時間がより極上のステイになることは間違いありません。

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